第3回ごうつホビー祭り
2019.8.24~25の二日間にわたり、第3回ごうつホビー祭りを実施しました。1日目に来場者延べ約1000人、2日目に約1100人、合計で約2100人に来場いただき、様々なコンテンツを楽しんでもらいました。
今回、ゲストとして来場されたプラモアイドルの「香坂きの」さんが、イベントの様子を配信しています。観ていると、すっごい楽しそうなイベントだなぁと運営が思いました。(この配信は、2日間のイベントの1日終了後、2日目朝にアップされていました)
島根県江津市は東京から最も遠い町としても知られ、普段はのどかな田舎町です。しかし、この日は市内外から多くの人が結集し、江津市住民の約1/10が集まるというスパイシーな賑やかさに包まれました。
江津市は小さい町です。江津市だけで出来る事は限られています。でも、ごうつホビー祭りでは、市外から多くの「熱い人」が集まって、普段できない事が実現されます。イベントのエンジンとなっている山陰模型専門店会(ハセホビー、おおはら模型、ベニヤ模型、おおとり模型、地球堂模型)さんは、鳥取市、米子市、松江市、出雲市、浜田市で模型店を営んでおられます。そうです、江津には模型店はありません。でも、地球堂模型さんを中心として、熱い思いを伝えるために江津へすっごいコンテンツをもって集まります。
地球堂模型さんは、ごうつホビー祭りの告知を配信しています。イベント前になりますが、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
なぜ、地球堂模型さんをはじめとした山陰模型専門店会さんが、イベントに参加するのか? それはワクワクする事を追求するためだと思います。しかもこのワクワクはみんなで共有するためのワクワクです。どうすれはお客さんがビックリするか、普段は模型に触れていない人が興味を持ってくれるか、子どもたちが笑顔になるか・・・イベント開催に向けての打ち合わせでも、その熱さに触れると、例外なくみんなワクワクしちゃって、楽しくなって仕方がなくなります。その熱さはイベント当日に来場された方は分かるのではないでしょうか?
イベント当日では会場を行ったり来たりと、忙しく各会場を回っていました。そして話している内容は「来年はこうすれば~」「もっと楽しくなる~」と、常に来場者や出展者が楽しめるためにどうするべきか、です。それも本当に楽しそうに喋っています。会って話をしたくなりませんか?
イベントは石見シンフォニックオーケイストラさんによる吹奏楽から始まりました。石見シンフォニックオーケストラさんは、地域の催事に参加されては盛り上げてくれます。保育所へ行ったり、公民館に行ったり、大小様々な地域のイベントに出向いては、イベントの趣向を踏まえて楽曲を選定し、当日仕上げてこられるスゴイ人たちなのです。
2日目の始まりは、しまね暮らし応援隊バンドによるバンド演奏で始まりました。バンド名で、何をするために結成されたかすぐ分かるバンドです!江津だけでなく、島根県内のイベントに参加されて、盛り上げてくれます。昨年も参加していただきましたが、今年も「行きます!」と自ら名乗り出ていただきました!島根県内でも、他市の方から見ると江津市は決して近くない地域ですが、遠路はるばる江津の地へ駆けつけていただきました。
今回のイベントゲストとして、東京eスポーツ連合会長の筧誠一郎さんが来場され、eスポーツの現状と未来について講演していただきました。2018年は日本におけるeスポーツ元年と言われていますが、筧さんは10年以上前からeスポーツの普及活動に尽力してきました。世界的な視点で見ると、各スポーツ人口(例えばテニス人口など)と比べても1タイトルで同規模のゲーム(eスポーツ)人口になっている事などをあげて、現状を分かりやすく説明していただきました。また、強調された点として、若者が集まるコンテンツである事を言われました。全国の事例においても、ある商店街では、eスポーツイベントを実施すると、他では何をやっても来てもらえなかった若者が来てくれるようになった事など紹介されました。何につけても筧さんから発するオーラが熱い!eスポーツの楽しさにいち早く気が付いてしまったがために普及活動という役割を担っておられると思いますが、講演や下記のパネルディスカッションでは常に情熱をもって話をされ、聞いているとワクワクがみんなに広まっていました。最後に言われた「各地のeスポーツイベントは、最初は数人から始まっている事も多い。続ける事が大事です。そうすると多くの人が集まって、楽しいコミュニティができます」と言われたときは、「やってみよう」という勇気が生まれました。ごうつホビー祭り実行委員会では、eスポーツコンテンツをやってみたい人を募集しています。今までやったことがないから分からない?学生だからそんな事できない?うまくできるか分からない?そんな事は一切気にしなくて大丈夫です。eスポーツに興味があって、「やってみたい」という気持ちさえあれば、ぜひご連絡ください。
パネルディスカッションでは、筧さん、eスポーツ連合公認プロゲーマ―のKuroroさん、Temaさん、そして地元の石見智翠館高等学校で教諭をされている田中先生に来場いただき、「eスポーツ×教育×ホビー」をテーマに、ディスカッションをしてもらいました。生徒を指導する立場から見たeスポーツや、保護者として気になる事、プロゲーマ―の今後について、白熱したディスカッションになりました。全体を通じて、eスポーツにしろ、野球・サッカーなどフィジカルスポーツにしろ、だらだらと適当にしていると期待するような成果は得られないし、他の事に取り組んでも良くない事が多い。逆を言えば、eスポーツに真摯に取り組んでいくと、自身にも想像できなかったような、他者とのかかわり、仕事、人生につながるものだと思いました。聞いていて本当に楽しいディスカッションでした。ごうつホビー祭り実行委員会は、話された内容を実践したくてウズウズしています。我慢できませんので、近々動きます。よろしくお願いします。
さて、イベントゲストとして模型ブースよりジオラマアーティスト「瀬川たかし」さん、プラモアイドル「香坂きの」さんと共に、模型に関連するメーカーさんが一同に並んで「模型から生まれた仕事」というテーマで対談をしていただきました。模型に関係するメーカーと言っても、単純に模型を作っているだけではありません。模型をつくるたの道具を作っていたり、塗料を作っていたり、流通させる仕事もあります。また、模型とは別の業種で培った技術を模型の世界に持ってきている、なんてこともあります。いずれにしても色んな形で「仕事」って生まれている事を、具体的な話を聞きながら知ることができました。各メーカーの方が、その道へ入ったきっかけや、楽しいこと・大変なこと、様々な経験を経て今に至っている話を聞くと、たくさんの気付きを得られます。みなさん、全然違う道を歩んで、今ここに立っている事が分かりました。瀬川さんのお話では、模型業界だけを見るのではなく、もっと広い視点で、自分がもつ内容を誰に届けたらより喜んでもらえるかを考えている事に気付きました。海外では、模型というより芸術としての表現の意味合いが強かったり、表現の方法として提示する事で、多くの人が反応し、喜んでいただける。そのようなお話を聞くことができました。香坂さんのお話では、儲けるためにプラモアイドルをしているわけではなく、楽しみを伝えるために活動している事を聞くことができました。でも、本当に楽しそうにお話をされていて、聞いているだけで楽しくなる内容でした。何ていうか、声のトーン・表情・しぐさ全てが「楽しくやっているな」って感じるんですよね。聞いているだけで元気になるような感じでした。みなさんの対談から、自分が楽しむ事を前提としながらも、その先に「他者」へ向けて喜んでもらうために、工夫や実践をしている姿を感じました。それはお金も伴う、ごまかしのきかない世界です。そんな中で、楽しみながらも様々な形で仕事をしているみなさんは、本当にキラリと輝く人たちでした。
けん玉ブースでは新しい形のけん玉「電玉」の紹介がありました。みなさん知っていましたか?けん玉って、テクノロジーと融合して進化しているのです!技を決めるとけん玉が自身で判断して、光るんです!そのほかにも連続の技をちゃんと判断したり、モニターとつないで様々なゲームをしながらけん玉をできるようになっています。他ブースでもあった「ぷよぷよ」のようなゲームもありました(技をどんどん決めると、相手にブロックを送る事ができて、相手がブロックで埋め尽くされると勝ちです)。伝統的なものであるからこそ、電玉のように新たな取り組みには「ちょっとね・・・」と懐疑的になる事もあるかも知れません。でも、新しい事に挑戦し、楽しさを追求する姿は多くの人に伝わっていました。イベント中、けん玉ブースの方の足がフラフラになっていましたが、それを許さない多くの方(大人も子どもも)が次々に立ち寄っていて、賑わっていました。
ボードゲーム・カードゲームブースではカードゲームマジック:ザ・ギャザリングのティーチングキャラバン企画を実施されました。初めての人でも楽しみながらやり方を覚えていくことができます。世界の様々なボードゲームを用意されていて、人数や要望に合わせてボードゲームをチョイスして教えてもらいながら楽しむことができます。具体的に言わなくても、ちょっとした会話から、おすすめのゲームを用意してもらえるんです!少し考えると、これってスゴイ事だなぁと思うのです。初めての人とちょっとした話をしただけで、おすすめを選ぶってできますか?ボードゲーム・カードゲームを出展している、さんちゃごの店主さんが、おそらく話される内容はもとより、表情や全体の雰囲気から、その方に合ったゲームを選んでいるのだと思うのです。子どもであれば、分かりやすい事はもちろん、おとなしそうな子なら、落ち着いてできるゲームや、活発な感じなら激しいゲームを選んだり・・・これは私が見ていて勝手に想像している事ですが、相手にあわせて相手を思いながら選ぶからこそ、よりゲームを楽しめる環境ができているのだと思います。
3年目にして初めて、イラスト・墨絵のブースが設けられました!しかも3つの出展者から同時に手が上がりました。地元江津の石見智翠館高校マンガ・イラスト部さん、益田市から明誠高校イラスト部さん、桜江町から個人で描いておられる墨絵の出展となりました。江津市民の方でも、地元でマンガ・イラスト部がある事を知っている方は少ないと思います。私もお話を受けるまで、存在に気が付いていませんでした。出展いただいた作品を見ていて、「イラスト」って表現する内容が多い!と思いました。絵というものは言葉では表現しにくい部分がありますので、写真を見てもらえたらと思います。石見智翠館高校マンガ・イラスト部さんはホビー祭りのために作品を用意していただきました。イラスト、と言葉ではひとくくりになりますが、展示される作品は個性的なものばかり。大人も子供も、「うわー」と感嘆の声をあげながら見入っていました。同じく明誠高校イラスト部さんも作品をホビー祭りのためにと用意してもらいました。明誠高校イラスト部は毎年「島根県中学生イラストコンテスト」を主催していて、10回目を迎えます。高校がコンテストの主催をしているって知りませんでした。毎年、島根県全域や近隣県より、益田市に作品が集まり、展示されています。そちらもぜひ足を運んでみてください。また、明誠高校イラスト部では、外部からプロのイラストレーター(乃希先生)を講師として招いて学んでおられます。最後に、「墨絵」ですが、描いているのは桜江町在住の個人出展(19歳)です。下書き無しで、大きな紙に描きあげていく姿は圧巻です。当日は会場で作品を描いていきました。スゴイ!
プログラミングロボブースでは、ロボットに動作の手順を指示することで迷路を脱出させる体験のほか、なぜか地球堂模型店長が敵で出てくるシューティングゲームなど、プログラムの世界を体験できるブースとなっていました。モーションセンサーを使ったゲームは、たくさんの人を笑顔にさせていました。ツイートで拝見してステキだなと思ったので、この場でも共有したいと思います(脚色あります)⇒。出展者さんが今回のごうつホビー祭りでハッと気が付いた事、それは子供のころに思っていた「ゲームを作りたい」夢が叶った瞬間だったという事。自分が作ったゲームで子供や大人が楽しんでいる、子供のころ思っていた具体的な「夢」が一つ叶った瞬間でした。これまで、周りは「ゲームを作るなんて無理」「現実を見ろ」と言われていました。でも、実現されたのです。・・・本当にスゴイ。eスポーツの対談でもありましたが、「プロゲーマ―になる」というと高確率で「無理」と周囲が言うそうです。それは、新しいものであったり、進路として確立されていなかったり、イメージができないから・・・等、一言でいえば否定する人は経験していないだけなのです。プログラミングに興味がある人は、ぜひ聞いてみてください。経験した人がここにいます。
スタンプクラフトは、「たきかね」さんにより出展いただきました。型抜きによって紙を切り出し、組み立てると仕掛けカードや、立体的なオブジェが作れるものになります。このようなものがあると知りませんでした。今回、ごうつホビー祭りの開催理由に共感いただき、連絡があったのがきっかけでブース設営となりました。運営をしていて、最近は色々な方からお声かけいただき、新しい世界に触れる事ができて本当にうれしいです。活動が多くの人に伝えられたり、楽しさや、熱中している事が伝えられたら、ごうつホビー祭りを開催する理由にもつながると考えています。
将棋ブースでは、昨年から引き続き島根県立大学にある将棋部さんから出展いただきました。実行委員会スタッフも対戦しましたが、負けました!最近は持ち歩きやすいようマット型の将棋盤もあるようです。収納に便利!島根県立将棋部では、地元の方(小学生等)と一緒に、日々活動されています。以前、部活動の様子を見学させてもらいましたが、和気あいあいと楽しそうに将棋を打っていました。少しでも時間があると「もう一局打ちませんか?」と、どんどん対局をされていました。
江津高校KAGURAプロジェクトブースでは、地元江津高校生による、地域に出て起業活動をする授業の一環として出展いただきました。地元文化芸能である「石見神楽(いわみかぐら)」で使用する道具の制作体験スペースを設けられました。道具の購入から、価格設定、販促など、全て考えて体験ブースとして出展していました。また、25日には地元有志の方ともコラボして神楽を舞っていただきました!地元にいると、神楽は日常であって、当たり前であって、今更説明するものではなかったりします。でも、石見地方(島根県西部)外からも多くの方が来場されるごうつホビー祭りでは、説明から始まる事も多かったと思います。石見神楽が公演されると、小さい子ども達が前に出て、ステージに上がりそうなくらい詰め寄ります。ある県外の方から、「子どもがあれだけ前にでると、演者の邪魔になるのではないか?」と聞かれました。石見神楽では、子ども達が前に出て騒ぐ光景が、ある種の「当たり前」になっています。演者からみても子どもが居る事は前提として舞っているのです。石見神楽は町中で練習をしていても子ども達が集まってきます。そういった文化として地域に根付いています。神楽の演目の中には、観客との掛け合いを前提とした演目もあるくらい、地域にとって老若男女問わず馴染んでいます。
第1回目からブース出展頂いている蔵模型(クラモデル)さんより、鉄道模型ブースが設置されました。精密な鉄道模型になると、飾ってあるだけで動かなかったりする事もあるのですが、蔵模型さんのブースでは精密な鉄道模型でありながら、操縦できるという特徴があります。なぜ操作できるようにしているのか?それは、見るだけでは子どもの心には残りにくい。操縦を体験する事で、興味を持ったり、「なぜ動くのだろう?」と構造に思いをつなげられるために、操縦できるように組まれているのです。鉄道模型を見ていた子どもが、手にコントローラーをもってツマミを回すと、必ず顔全体に広がる笑顔に出会える事に気付きました。もし、お子さんが操縦する瞬間を見ることができたなら、ぜひその表情の変化を感じ取ってみてください。
お気付きいただいただろうか?ごうつホビー祭りでは食改さんによる親子料理教室も開催されていたのです!江津市食生活改善推進協議会さんによる出展ブースになります。食改さんと呼ばれるボランティアスタッフさんは、子ども達が自分で料理をする力を身につけるために活動しています。お昼時にカレーの匂いがしていたなーと思った方、それです。え?これはホビーじゃないって?いいえ、ホビーです。熱中する好きなものであれば、ごうつホビー祭りに出展できるのです。イベントとして3回目になりますが、「これを知ってほしいです」という熱意のある方から声をかけていただく事も多くなりました。熱中できるものがあるならば、それを伝えてみませんか?
山陰模型専門店会さんのブースは複数に渡ります。松江市からベニヤ模型さん、浜田市から地球堂模型さんにより、ミニ四駆・ラジコン・エアガンブース、模型展示ブース、さらにはゲストとしてジオラマアーティストの瀬川たかしさん、プラモアイドルの香坂きのさんが来場し、ダブル模型教室が開催されました。ごうつホビー祭りに、お子さんと来場された方は気付くかと思いますが、子どもたちは全てのホビーに興味を示すものではありません。ただし、子どもによって、何に興味を示すかは千差万別です。ミニ四駆には興味を示さなくても、ラジコンに興味を示す。あるいはミニ四駆はやりたがるのに、ラジコンは遠慮する。本当に不思議な光景です。エアガンの的当てを何回もやりたがる子もいます。思いもよらないわが子の「好き」を知る事ができた、という声を聞きました。色んな「好き」が集まるごうつホビー祭りでは、ステキな出会いがあるかも知れません。それは事前に頭で理解・納得して得られるものではありません。やってみて・触れてみて・体験してみて、後になって気が付く事だと思います。
瀬川たかしさんと香坂きのさんの模型教室では、本格的な技術を学んで喜ぶ方や、親子で一緒に組み立て・塗装して楽しんでいる方など、ワイワイ熱気を感じられる雰囲気で開催されていました。講師である瀬川さん、香坂さんは、見ていて本当に楽しそうにしています。そういった人って、エネルギーを感じませんか?近くにいるだけで、楽しくなったり、やる気が出たり、ワクワクしたり、場の空気が変わるのです。このエネルギ―はどこから湧いているのだろう?きっかけは何だろう?どうして人に伝えるのだろう?どうして人に伝わるのだろう? ごうつホビー祭り実行委員会は、この「理由」を追求しています。
今回からコスプレ参加もありました。コスプレイヤーさんが会場を歩いていると、賑やかさの幅が広がる感じがして良いんですよね。2階の窓からコスプレイヤーを発見した子どもが、ずっと目で追いかけていました。しばらくすると、我慢できなくなったらしく、近くへ走り寄って、「一緒に写真撮ってくれませんか?」と言っていました。お母さんが写真を撮りながら「この子はコスプレに興味を持つって、初めて知りました」と新しい発見を伝えてくれました。コスプレイヤーさんたちは各ブースを回って、ホビー祭りを盛り上げていただきました。
自衛隊ブース出展もありました!迫力があります!自衛隊の方を見て「コスプレですか?」と聞かれていましたが、違います。本職です。また、VR体験では、コックピットに乗って空へと発進するバーチャル体験をすることができました。放置すると転げてしまうのでは?というほど「うわ~」と360度見まわす子どもたち。そこに混じって模型関係者が「おお~」と災害派遣車に乗ってみたり。ほかにも、イベントでしか手に入らない物販コーナーもありました。自衛隊ブースは、自衛官募集の活動として参加されています。私たちは知る事ができます。どういう思いで仕事をしているか、触れてみてはどうでしょうか。ごうつホビー祭りでは「こういう思いでやっています」と伝えたい企業ブース出展を募集しています。
模型展示・メーカー展示ブースは熱い!展示ジャンルは定めていません。サイズも大小様々です。各自持ち込みにより成立している展示会です。時間帯によっても展示作品が変わる事があります。130点以上を超える作品が集まり、工夫を凝らした作りに、作者同士が話しあい、笑いあい。実際に見ていただくと分かると思いますが、芸術的な要素の強い作品、遊び要素が多い作品、初めて作った作品等、色々な次元の作品が混ぜこぜに並べられています。それでいてお互いの作品の良いところを見つけては感嘆の声をあげていました。メーカーブースも、それぞれ特色のあるものになっていました。模型の対談でもありましたが、各メーカー・担当者がそれぞれストーリーを持っていて、それを知るとまた違って見えるんですよね。どういう考えで、何を伝えたり、どんな価値を提供したいと思って作っているのか。各メーカー担当者さんに声をかけると、いくらでも応えてくれました。1を聞いて10返ってきます。模型を一つの手段と捉えて、どうやって社会貢献するか、地域に根付いて活動していくか、広い視点での話をよく伺いました。物販コーナーでは、欲しいものがたくさん!実演もあったりと盛りだくさん。山のように積まれたプラモデルに、普段模型店の無い町に住んでいる子ども達は免疫も無く「あれ作りたい」と目をキラキラさせてお母さんにねだっていました。お父さんもねだっていました。そのほか、気合の入った車両展示もメーカーブースによる出展でした。各メーカーブースは、遠方より来られています。東京から最も遠い町が存分に威力を発揮してしまうため、来場するだけで一仕事になってしまうかと思いますが、それでも模型店の無い町を盛り上げるために出展されています。ね、熱いでしょ?本当に。
eスポーツブースでは、「ぷよぷよeスポーツ」によるゲーム大会が催されました。1日目は小学生を対象とした初心者大会。2日目はメーカーであるセガの公認を受けた一般の公式大会として開催されました。今年で4回目となるぷよぷよゲーム大会ですが、年々参加者のレベルが上がっており、プロゲーマ―も打ち負かす猛者たちが集まりました。主催者の思いとして、江津地域からも選手が出てほしいというものがありましたが、地元小学生たちのエントリーにより、実現できました。一般大会では、遠くは兵庫、三重などからもエントリー頂きました。また、模型ブースから地球堂模型店の店長もエントリーしたり、けん玉ブースからも刺客が送られてくるなど、他の大会では見られない、ごちゃっとした大会になりました。島根県内から、実力のある方の参戦もあり、大会の水準は上がっています。少し前に実施されたぷよぷよeスポーツ茨城国体予選(出雲市)でエントリーされていた選手も見られました。来年はぷよぷよの他に、いくつかeスポーツタイトルの大会を予定しています。会場で観戦いただくと分かると思いますが、熱気があって、楽しくて、本当に盛り上がります。ぜひぜひ観にきてみてください!
イベント全体を通じて、皆さんがイベントを盛り上げて、熱中している「好き」を全力で伝える様子が各所で見られました。実行委員会として、運営には色々な課題もありますが、今後一つ一つ解決しながら、より良いイベントにしていきたいとエネルギーを頂きました。私たちが得られた元気・勇気・感動は、次回来場される皆さんにプレゼントできるよう、頑張ります。
最後に、出展いただいた方をさらに盛り上げる事もイベントの目的になっています。出展者だけの交流会も行っています。ある種の異文化交流にもなっていますが、不思議と、お互いに分かるんです。いや、お互い分かり合おうとしていて、楽しみを分かち合っているんです。この繋がりを大切に、来年に向けての糧にしていきたいと思います。